2017年08月28日
昔はお葬式は自宅で行うものと決まっていると理解している人がほとんどだったかもしれません。しかし最近はその反対で、自宅で行うことのほうが少なくなっており、その大半が斎場で行っています。これは、現在の住宅事情や家族構成の変化にもよるようです。
また、近所への気遣いなどからも自宅で行うよりも気が楽だという考えの人が増えてきています。けれども、家族が病院で亡くなった場合、斎場でお通夜、告別式を行うことにしていても、その前に1度家に帰らせてあげたいという人もいます。
病院から直接自宅へ遺体を搬送し、しばらく自宅で過ごした後で斎場に搬送するという場合もありますが、それも住宅事情が許せばの話だそうです。そのため、最近の葬儀社では遺体安置ができる設備を設けているところも増えています。
この設備の形はいろいろあり、遺体を一晩安置するだけの設備があるからといって一晩ずっと一緒にいられるとは限りません。一緒に過ごすのであれば、宿泊できる設備も必要になるからです。ひと口に安置設備があるといっても、その点は確認が必要です。
そのため、一緒に過ごせる場合は付き添い安置可能という文言になっているところが多いようです。葬儀社によって設備はそれぞれ異なりますが、遺族の気持ちを配慮してくれているのは共通なようです。最後に時間をゆっくりと過ごせるように、自宅にいるような雰囲気の部屋が用意されているところもあるそうです。
自宅に連れて帰ることができなくても、その代わりとなる場所があれば遺族の気持ちも多少は和らぐのではないでしょうか。